土地活用について

最近車で走っていて、太陽光パネルを敷設しているのを見かけます。
しかも、建物の屋上や屋根ではなく、農地だった所や山の斜面を造成したり、中には谷あいのような場所にまで敷地であろう区画いっぱいに敷き詰められているのを目にします。

自分の土地ではないので余計なお世話だとおもいますが、休耕田はこの先何十年かは耕作地として使用できず、山の斜面などは大雨が降ったら土砂崩れなどは大丈夫なのかと心配になってしまいます。

我が家も元々農家なので農地を持っていますが、農地の地目変更はとても難しいと聞きますし、この先気候の変化や農家の減少によって農業は大切な産業になっていくと思っているのですが、どうなってしまうのでしょう。

暫く前にアパート経営の開発業者のデータ改ざんや不正も取りざたされていましたが、昨今急成長を遂げている企業にはどんな業種にせよそれなりに注意をして考えなければならないと思います。

実をいうと、何年か前に遊休地でアパート経営を考えてみようかとお話を聞かせてもらった事がありました。

結果、経営とは言ってもかなりの条件が整わなければ事業として成り立たないと判断しました。
我が家が聞いた会社は「何十年一括借り上げ」をうたっている企業で営業さんの話では、保守費用も込みの見積もりを出すとの事でしたので、商売をしている自分としては面倒くさい仕事を全部やってくれるなら、少々管理費が高くてもしょうがないとは思っていました。

見積もりでは300坪に8軒の家族用アパート(たしか3LDKか4LDK)
木造2階建、駐車場は1軒あたり2台確保で、完成予想図までありましたが、自分たちが入りたくなる程立派な完成図でした。

ところが、見積もりもとてつもなく立派な額で、総事業費は1億1千万程の金額でした。
全額融資での試算をお願いしていたので、35年の支払いを家賃収入から支払っていきます。
地元で事業をしている仲間などからも意見を聞き、実際の入居率や経年劣化に伴う家賃の価格推移なども加味して自分でシュミレーションしてみましたが、とても事業としては成り立ちませんでした。

既にアパート経営をしている先輩に話しを聞いてみると、大笑いされ、木造アパートの償却年数は20年余りだとの事、そのアパートに35年のローンをつけられるのか?と逆に聞かれてしまいました。

と、いう訳で我が家はそのお話をお断りいたしましたが、取り組みを考えてみえる方はよくよく既に建っているアパートのオーナーさんに話しを聞いてみる事をお勧めします。

私が考えるところ、高額な資産をもってみえる方で相続税を払いたくない人には検討の余地があるかもしれませんが、国に払うか業者に払うかの違いだけかもしれません。

久しぶりの投稿がこんな話になってしまいました。

令和元年まであと数日。  日本人としてまっとうな人生を歩みたいと思う今日この頃です。

2019年 4月 22日掲載
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