お塩のお話

最近は、ちょっと気の利いたお店では天日塩をテーブルに置いておられるお店も多いですが、実はあまり知られていないのがこれらの塩の多くが海外産である事実。

◎◎の塩とか ●●の天塩とかCMを流していたり、テレビでコマーシャルしているお塩は、国内で生産されたものではないものも多いのです。

一時期弊社でも得意先の指定で、「●●の天塩」なんてブランド塩を使用していたのですが、ある日納入業者さんが、「あの塩は産地が変わります~」って連絡をくれて、私は「えっ? 産地って今までどこで作ってたの?」って・・・。
塩に関しては生産国の記載義務がないので、もちろん違法ではないのですが、裏切られた気持ちになりました。

その後、お客様の要望も品質よりも低価格な物へと変わり、使用しなくなったのですが、最近またニガリを含んだ天然塩に興味を持ち始めて、勉強しています。

うちの漬物の野菜は国内産、できれば近隣の生産品でと決めて製造しているので、どうせなら塩も国産の天然塩がいいなと考えています。

昨今、大手の外食チェーンの海外の生産工場で期限切れの肉を使っていたりした問題のニュースで、工場の従業員が「(食べても)死にゃーしない」って言ってたのが頭から離れません。
これをカントリーリスクと片付けるにはあまりに危険すぎる気がします。

只、一夜漬け等は洗浄工程などで殆ど水になって流れてしまうので、高価な塩を使用するのは、先ずは梅や粕漬けなどの本漬けで試作しています。

2015年 6月 17日掲載
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