蓮根、レンコン、れんこん、RENKON

先日、ラジオでレンコンについて放送していました。
レンコンの穴って何のために開いてるかって質問に、録音が流れた5人の内2人がカラシを詰める為って答えてました。

冗談はさておき正解は通気孔でした。
酸素の少ない泥の中で生きるレンコンは、その身(地下茎)が腐らないように空気を葉から取り入れて根まで送っているのだそうです。
青木は通気孔って事は知っていましたが、その流れるスピードは知りませんでした。
なんと秒速1センチの速さだそうです。
また品種によって孔の数が違うとの事でした。

我が家の八福神漬に使用しているのは、スーパーの
野菜売り場で売っている品種とは少し違います。
古い方ならご存知かもしれませんが、煮物にしたレンコンを噛むと糸を引いたりする古くからある品種のものです。
食感の粘りも最近のものとは違うように感じます。

農家さんのお話を伺っていたら、糸を引くと「腐っているのでは?」という問い合わせが出たりするので、糸を引かないレンコンが品種改良によってつくられ、それが主流になり、昔からの糸を引くレンコンは、今では種も売っていないとの事でした。
青木は、糸を引かないレンコンは茹で損ねた硬い芋のように感じるので糸を引くレンコンの方が好きです。

レンコン一つとっても、流行すたりや淘汰、というキーワードが付いてまわる時代です。
片田舎の小さな農家さんの「こんなレンコンでも無くなってしまうと思うと寂しい」 というお気持ちをこれからも大切にしていきたいと思う青木です。

2012年 1月 19日掲載
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