食中毒の原因

今回は、食中毒の大まかな説明をしてみます。
大きく分けると2種類に分けられます。
一つは、細菌やウイルスなどの感染自体が原因となるもの。
もう一つはこの細菌の出す毒素が食中毒の原因となるものです。

前者の菌やウィルス自体が原因となるものは、大半は熱殺菌(煮る、焼く、茹でる等)で防ぐことはできますが、後者の場合は熱に対して強いものもあるので、特に注意が必要です。
中でもボツリヌス菌という細菌の出す毒素は、青酸カリの何十倍も強い毒素なので死者を出す危険性すらある事でしられています。

私どもの会社では、食中毒ばかりではなく、異物混入などの観点からも、作業者が素手で作業をすることのないように、またその作業の内容毎にゴム手袋を変えて作業にあたるようにしています。
たとえば、一夜漬用、キムチ用、沢庵用などといった形で作業者はその都度手袋を変えます。
これに加えて、毛髪混入防止の作業帽子、マスクなどをして作業しています。
以前テレビ取材で、坂東栄治さんがみえたときには、その格好をみて、中でサリンつくってんのか?って突っ込まれてしまいました。(笑)

40年前なら、樽から出した沢庵をそのまま商い、お客様は、それを洗って、切って食卓に上っていた漬物は、今では洗わずにそのままお召し上がりくださいという商品の方が多くなってまいりました。
漬物は保存食という概念はもはや過去のもので、次第に惣菜に近いものになりつつあります。

2007年 3月 10日掲載
Home » お漬物のお話 » 食中毒の原因 (現在のページ)